文学・評論 外国の著者8

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星と呼ばれた少年
ロディ・ドイルを読んだのは、初めてだ。 予備知識もないままにカバーにひかれて読み始めたら、頭を殴られたようだった。 貧困や飢えといった代名詞が、当然のようだったアイルランドの物語。 最終目的もわから......
ギグラーがやってきた!
いつも子供が寝る時読み聞かせをしてますが、この本を読んだ時は子供も私も笑いがこみあげて眠れなくなってしまいました。子供にひどい事をした大人にうんちを踏ませるなんて発想はかわいらしく、ミスターマックは......
ヴァン
失業者のジミーが同じく失業した友人とヴァンでハンバーガーを売る商売を始める。失業手当で生活をしながら毎日特にすることもなく過ごしてきたジミーにとって友人の失業は同情もするけど正直喜びもあった。2人で......
おれたち、ザ・コミットメンツ
アイルランドなまりの会話がえんえんと続く、「バンドやろうぜ」話です。これって翻訳も出ているようですが、日本語で読むと、かなりお間抜けな話かもしれません。英語で何ページも読んでから、「ああ、さっきのs......
ポーラ―ドアを開けた女
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The Woman Who Walked into Doors
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ギタンジャリ (レグルス文庫)
アジア人で最初のノーベル(文学)賞受賞者であるタゴール自身が書いた103の英文詩とその日本語訳です。絶望し救いが欲しい人や死を恐れる人などへの福音の詩と言えます。浅薄な形だけの宗教ではなく、神、愛、......
タゴール詩集―ギーターンジャリ (岩波文庫)
この本は英語本からの訳(散文訳)だけでなくベンガル語本からの訳(文語体)もあわせて載っています。 本当にこころを揺さぶられるような 不思議な光景が浮かぶ独特の世界です 子供時代、いやさらにもっと前?......
ベンガルの苦行者
散文詩による美しい寓話。 木の精のような娘が、苦行者に愛をささげる物語である。 タゴールは晩年、ブッダの慈悲の心に深く傾倒(あくまでも詩人として)したようだ。 なんとなく、そういうことが思い起こされ......
もっとほんとうのこと―タゴール 寓話と短編 (シリーズ・アジアからの贈りもの)
アジア人初のノーベル(文学)賞受賞作家タゴールの短編集。詩集の“ギタンジャリ”以外はほとんど邦訳が手に入りにくい作家なので、その意味で貴重です。内容は平易で、小学生からすすめられ、10編の短編は、そ......
ツァラトゥストラかく語りき (まんがで読破)
神は人間の「妄想」であり「作品」ある。 こんな魅力的なキャッチコピー通り、主人公が神を否定していくストーリーです。 ニーチェ作ということで難しいのかなと思っていたら、本当に分かりやすくマンガ化してく......
ツァラトゥストラはこう言った 上 岩波文庫 青 639-2
ニーチェは、人を衝き動かしてきた意志というのは、力への意志だったと説きます。 すなわち、自らを権威あるものとして、他人を屈服される力を持とうとする意志です。 この意志を元に、人々は権威を形作り、それ......
ツァラトゥストラはこう言った 下 岩波文庫 青639-3
この訳では意思の力が誤解されるかもしれない。 そもそも本来的には意思の力とはなんだ?とニーチェに尋ねたところ、次のような答えが 返ってきた。 それは僕たちが生まれる以前、太古の昔から世界に根源的......
ツァラトゥストラ (中公文庫)
「永劫回帰」「非同情」「超人思想」はとても大切な考えなのですが、紋切り型ですべて語られるのは彼に失礼だと私は考えています。 思想が生み出される背景には、絶対にその人間が苦悩した問題意識から発せられる......
ロリータ (新潮文庫)
文学作品としてはとても優れた作品だと思います。 だだし、題名がロリータである以上、その方向に傾倒した作品です。 端的に言って、ロリコンの人が読むにはあまりお奨めは出来ない作品です。 感情移入が普通で......
道徳の系譜 (岩波文庫)
“道徳の系譜”は“ツァラトゥストラ”と並んでニーチェの最も重要な著書ではないかと思います。 この本を読むと、ニーチェという人が何と戦っていたのかがよく分かります。 彼は恐らく、ヨーロッパ人というもの......
善悪の彼岸 (岩波文庫)
もともと“ツァラトゥストラ”の解説書として書かれたというだけあって、この本は分かりやすいです。 なんといっても読むべきは第二、第三章で、ニーチェ思想の入り口として、最低限必要な事はここに書いてあると......
ツァラトストラかく語りき 上 (1) (新潮文庫 ニ 1-1)
格調高い訳と内容の深さで感動しました。難しい漢字は現代に直して、あとは今のままでいいと思います。私はわからない漢字はそれなりに創造性を発揮できて悪くはないと思いますが、永遠にこの本が読まれるには多少......
キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』
本書は非常に現代的でエンタテインメント性の高い翻訳だと思います。 そのため読みやすく、楽しく面白く読み進められます。 この翻訳がおおむね正しいという前提で、感想を書きます。 (※私は他の訳書や原書......
ツァラトストラかく語りき (下巻) (新潮文庫)
ニーチェの最高傑作であり、後世の価値観に計り知れない影響を与えた作品です。 ツァラトストラはニーチェの思想を代弁する傀儡としての役割を果たしていますが、その思想の核は、形骸化したキリスト教の否定、外......
ニーチェ全集〈11〉善悪の彼岸 道徳の系譜 (ちくま学芸文庫)
あまりにも有名なニーチェの道徳批判。 「ツァラトゥストラはかく語りき」の注釈書として書かれたのが「善悪の彼岸」、さらに「善悪の彼岸」の補遺および解説として書かれたのが「道徳の系譜」、という流れとなっ......
この人を見よ (岩波文庫)
ニーチェの自作の書評のような形式をとった作品。発狂する直前に書かれたものとあって、かなり自信満々に書かれていて「ちょっとは遠慮しろよ」って突っ込みたくもなります。しかしながら、ニーチェ作品を読み返......
ニーチェ全集〈8〉悦ばしき知識 (ちくま学芸文庫)
若き日に「ツアラストラ」で挫折したが、最近ニーチェ研究家から入門以後に読むものとして本書を勧められた。ニーチェに対しては各人各様の理解があっていい。僕の場合は、自分でわざと人種差別発言をした時に、ニ......
クリムトと猫
これは面白い試みの作品だ! クリムトという画家の生涯をその作風やモチーフを 生かして絵本にするという困難なテーマを みごとに具現化している。 クリムトといえば、金色と幾何学的な模様をまとった女性......
悲劇の誕生 (岩波文庫)
ニーチェの処女作にして古典文献学会から追い出される羽目になった著書。 異を唱えたいのは、訳者秋山氏による巻末解説。彼の文を読む限り「悲 劇の誕生」がなぜよいのかがわからない。そこからは「ニーチェが牽......
ナボコフ自伝―記憶よ、語れ
ウラジーミル・ナボコフはサンクト・ペテルブルグ生まれのロシア人作家で、1955年に発表された代表作『ロリータ』で有名です。しかし、その一見スキャンダラスな内容のために、大きな誤解を受けている作家でも......
ツァラトゥストラ〈1〉 (中公クラシックス)
数あるニーチェの訳書の中でも、この本は最初に「解説」が載っているという特徴がある。 「毒に感染しないで、毒を楽しむ」とある解題は、読者への釘刺しでもあるわけで。 これを読むにしても、飛ばすにしても、......
ツァストゥストラ〈2〉 (中公クラシックス)
世界の名著とされる書物の中には、果たしてこれが名著といいうるだろうか、と疑問に思う書物もあるが、本書は本物の名著である。内容は『世界の名著』に訳出されたものと同じだが、装丁が異なる。...
ネルーダ詩集 (海外詩文庫)
ネルーダは、私の最愛の詩人の一人です。詩句の美しさはもちろんですが、私がこの詩人を敬愛するのは、この詩集には、本当は底辺で社会を支えながらも、社会的に弱いために苦しめられている人たちへの限りない共......
ニーチェ全集〈14〉偶像の黄昏 反キリスト者 (ちくま学芸文庫)
「今日キリスト者であることは、非礼なのである。そしてここで私の嘔吐がはじまる」 「すべての出来のよいもの、矜持あるもの、気力のすぐれたものを、なによりも美しさを耳にし眼にするということは、キリスト教......
ツァラトゥストラかく語りき (まんがで読破)
神は人間の「妄想」であり「作品」である。 こんな魅力的なキャッチコピー通り、主人公が神を否定していくストリーです。 ニーチェ作ということで難しいのかなと思っていたら、本当に分かりやすくマンガ化してく......
ツァラトゥストラはこう言った 上 岩波文庫 青 639-2
ニーチェは、人を衝き動かしてきた意志というのは、力への意志だったと説きます。 すなわち、自らを権威あるものとして、他人を屈服される力を持とうとする意志です。 この意志を元に、人々は権威を形作り、それ......
ツァラトゥストラはこう言った 下 岩波文庫 青639-3
この訳では意思の力が誤解されるかもしれない。 そもそも本来的には意思の力とはなんだ?とニーチェに尋ねたところ、次のような答えが 返ってきた。 それは僕たちが生まれる以前、太古の昔から世界に根源的......
ツァラトゥストラ (中公文庫)
「永劫回帰」「非同情」「超人思想」はとても大切な考えなのですが、紋切り型ですべて語られるのは彼に失礼だと私は考えています。 思想が生み出される背景には、絶対にその人間が苦悩した問題意識から発せられる......
道徳の系譜 (岩波文庫)
“道徳の系譜”は“ツァラトゥストラ”と並んでニーチェの最も重要な著書ではないかと思います。 この本を読むと、ニーチェという人が何と戦っていたのかがよく分かります。 彼は恐らく、ヨーロッパ人というもの......
善悪の彼岸 (岩波文庫)
もともと“ツァラトゥストラ”の解説書として書かれたというだけあって、この本は分かりやすいです。 なんといっても読むべきは第二、第三章で、ニーチェ思想の入り口として、最低限必要な事はここに書いてあると......
ツァラトストラかく語りき 上 (1) (新潮文庫 ニ 1-1)
格調高い訳と内容の深さで感動しました。難しい漢字は現代に直して、あとは今のままでいいと思います。私はわからない漢字はそれなりに創造性を発揮できて悪くはないと思いますが、永遠にこの本が読まれるには多少......
キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』
本書は非常に現代的でエンタテインメント性の高い翻訳だと思います。 そのため読みやすく、楽しく面白く読み進められます。 この翻訳がおおむね正しいという前提で、感想を書きます。 (※私は他の訳書や原書......
ツァラトストラかく語りき (下巻) (新潮文庫)
ニーチェの最高傑作であり、後世の価値観に計り知れない影響を与えた作品です。 ツァラトストラはニーチェの思想を代弁する傀儡としての役割を果たしていますが、その思想の核は、形骸化したキリスト教の否定、外......
ニーチェ全集〈11〉善悪の彼岸 道徳の系譜 (ちくま学芸文庫)
あまりにも有名なニーチェの道徳批判。 「ツァラトゥストラはかく語りき」の注釈書として書かれたのが「善悪の彼岸」、さらに「善悪の彼岸」の補遺および解説として書かれたのが「道徳の系譜」、という流れとなっ......
この人を見よ (岩波文庫)
ニーチェの自作の書評のような形式をとった作品。発狂する直前に書かれたものとあって、かなり自信満々に書かれていて「ちょっとは遠慮しろよ」って突っ込みたくもなります。しかしながら、ニーチェ作品を読み返......
ニーチェ全集〈8〉悦ばしき知識 (ちくま学芸文庫)
若き日に「ツアラストラ」で挫折したが、最近ニーチェ研究家から入門以後に読むものとして本書を勧められた。ニーチェに対しては各人各様の理解があっていい。僕の場合は、自分でわざと人種差別発言をした時に、ニ......
クリムトと猫
これは面白い試みの作品だ! クリムトという画家の生涯をその作風やモチーフを 生かして絵本にするという困難なテーマを みごとに具現化している。 クリムトといえば、金色と幾何学的な模様をまとった女性......
悲劇の誕生 (岩波文庫)
ニーチェの処女作にして古典文献学会から追い出される羽目になった著書。 異を唱えたいのは、訳者秋山氏による巻末解説。彼の文を読む限り「悲 劇の誕生」がなぜよいのかがわからない。そこからは「ニーチェが牽......
ツァラトゥストラ〈1〉 (中公クラシックス)
数あるニーチェの訳書の中でも、この本は最初に「解説」が載っているという特徴がある。 「毒に感染しないで、毒を楽しむ」とある解題は、読者への釘刺しでもあるわけで。 これを読むにしても、飛ばすにしても、......
ツァストゥストラ〈2〉 (中公クラシックス)
世界の名著とされる書物の中には、果たしてこれが名著といいうるだろうか、と疑問に思う書物もあるが、本書は本物の名著である。内容は『世界の名著』に訳出されたものと同じだが、装丁が異なる。...
ニーチェ全集〈14〉偶像の黄昏 反キリスト者 (ちくま学芸文庫)
「今日キリスト者であることは、非礼なのである。そしてここで私の嘔吐がはじまる」 「すべての出来のよいもの、矜持あるもの、気力のすぐれたものを、なによりも美しさを耳にし眼にするということは、キリスト教......
ニーチェ全集〈5〉人間的、あまりに人間的 1 (ちくま学芸文庫)
フランスのモラリスト、例えば、パスカル、ラロシュフーコーなどに影響さて書き上げた著作。文体は論文形式ではなく、アフォリズムという格言のような形式で書かれていて、非常に読みやすい。人間とは何か?という......
ニーチェ全集〈12〉権力への意志 上 (ちくま学芸文庫)
これは、ニーチェ自身が書いた書物ではない。 妹や他の編者の手によって仕上げられたものである。 そのため、学問的価値を問われると低いと思われる。 そういった観点ではなく、単にアフォリズム集として読......
ニーチェ全集〈7〉曙光 (ちくま学芸文庫)
この星1つという評価はニーチェではなく、あくまで訳者に対する評価です。はっきりいって翻訳の質が悪すぎる。まるで学生が辞書を片手に直訳したかのような不細工な日本語になっている。この点だけでも、ニーチェ......
ロリータ (新潮文庫)
文学作品としてはとても優れた作品だと思います。 だだし、題名がロリータである以上、その方向に傾倒した作品です。 端的に言って、ロリコンの人が読むにはあまりお奨めは出来ない作品です。 感情移入が普通で......
ナボコフ自伝―記憶よ、語れ
ウラジーミル・ナボコフはサンクト・ペテルブルグ生まれのロシア人作家で、1955年に発表された代表作『ロリータ』で有名です。しかし、その一見スキャンダラスな内容のために、大きな誤解を受けている作家でも......
ナボコフ短篇集 (研究社小英文叢書)
ナボコフ短編集-新しい綺麗な本でした。配送も迅速。しかしタイトル表示に、「研究社小英文叢書」と入れるべきではないでしょうか-そんな感じがしました。...
ロリータ
「主人公ハンバートの妄想、独白」の外側に、“これは「ナボコフの小説」である”という“文学の入れ子構造”があってはじめて成立する、文学的な文学だ。センシティブなお題(ロリコン)と妄想の強度を考えると......
ロリータ (新潮文庫 赤 105-1)
ナボコフにはいつも驚かされる。本書においては「第一部」、「第二部」の前に「はしがき」を設けることによってこの作品の作品性を強めることに成功しており、何も知らずに冒頭を読み出した私は、「はしがき」から......
ベンドシニスター (Lettres)
ウラジーミル・ナボコフによるこの作品は、独裁者が統治する全体主義的警察国家において、哲学教授のアダム・クルークが蒙る悲劇を物語の主軸としています。妻を病で喪い、友人達が次々と逮捕、投獄され、愛する息......
魅惑者
これはこれこれこういう事ですよ、と、作者が言ってくれているので、ロリータよりはこっちを読むべき。...
青白い炎 (ちくま文庫)
ジョン・フランシス・シェイドの999行の詩とそれへのキンボート博士の註釈によって構成される本書。まず手にとってページをざっとめくってみてもらいたい。その本文の2倍以上の量の註釈にきっと圧倒されること......
ディフェンス
芸術的なその戦法によって、幼少時から数々の大会で勝利と名声を重ねてきたチェスの天才、ルージン。ある重要な試合半ばにして極度の緊張から神経を病むが、彼の純粋さに惹かれた女性と出会い結婚、妻の献身的な......
ナボコフ短篇全集〈2〉
「・・・・・・しかしおそらく(ナボコフの作品における)最も奥深く、最も重要なテーマは、それが主題となっていようが底流となっていようが、残酷さ(人間の残酷さ、運命の残酷さ)に対するナボコフの侮蔑であり......
ナボコフ短篇全集〈1〉
「・・・・・・しかしおそらく(ナボコフの作品における)最も奥深く、最も重要なテーマは、それが主題となっていようが底流となっていようが、残酷さ(人間の残酷さ、運命の残酷さ)に対するナボコフの侮蔑であり......
ナボコフの一ダース (ちくま文庫)
ナボコフはアメリカ移民。ロシアから19世紀末にどっと大量にアメリカに流れ込んできたロシアの芸術家のひとりです。ひと昔前ならば、パリだったのが、所変われば品変わる。アメリカの都市で田舎でロシア移民が感......
ネルーダ詩集 (海外詩文庫)
ネルーダは、私の最愛の詩人の一人です。詩句の美しさはもちろんですが、私がこの詩人を敬愛するのは、この詩集には、本当は底辺で社会を支えながらも、社会的に弱いために苦しめられている人たちへの限りない共......
ある放浪者の半生
「すべてが変な方向に進んでいく。 世界はそこで止まるべきであったとしても、果てしなく動いていく」(本文より) 「HALF A LIFE」が原題のこの小説には、「半分半分」の人、「半分の人生」が数多......
ミゲル・ストリート
17の短編から構成されており、それぞれミゲルストリートの住人についてかかれている。 各章でピックアップされる人物たちは、必死に自分を保とうとする。しかしほとんどの住民はそれに失敗してしまう。 名前......
イスラム紀行 (上)
著者の観点は大変洞察力溢れて感服することも多いのですが、何と言っても80年代のイスラム諸国が題材で昔を知るには良いのですがチト古すぎます。新刊書でまさか80年代云々とは思いませんでした。原理主義が一......
神秘な指圧師―V.S.ナイポール・コレクション〈1〉 (V.S.ナイポール・コレクション (1))
なるほど、こういう文学もありなので、と思わず唸った。英語圏でありながら、ほんものの英語ではないところの面白さは、絶妙の翻訳でおぎなわれている。翻訳版で、原書で分からないところも理解できました。翻訳者......
インド・新しい顔 (上)
ノーベル文学賞受賞のインド系英文学−V.S.ナイポールが描いた1990年のインド。1990年のインドはまだ経済自由化がされておらず、その頃のインドの混沌さがよく分かる。宗教的な対立、宗教と経済の関係......
イスラム再訪〈下〉
ナイポールは小説家としては面白いし、楽しいものを書く。ラシュディみたいに偉大といえないけど。でもこれはひどい。ナイポールが一時完全に忘れ去られたのも、このどうしようもない偏見のせい。この本によると......
イスラム再訪〈上〉
ナイポールは小説家としては面白いし、楽しいものを書く。ラシュディみたいに偉大といえないけど。でもこれはひどい。ナイポールが一時完全に忘れ去られたのも、このどうしようもない偏見のせい。この本によると......
ハックルベリー・フィンの冒険〈上〉 (岩波文庫)
120年以上前(南北戦争よりちょっと昔)のアメリカで書かれた小説であり,ヘミングウェイも絶賛したことで知られるトウェインの名作。 アル中の父親から逃げ出したハックと奴隷支配から逃げ出したジムとが織......
人間とは何か (岩波文庫)
「トムソーヤの冒険」でおなじみのマーク・トウェインが亡くなる直前(というか四年前?に書いた本。 『人間とは何か?』という問いに対し、1人の老人が「人間とは、機械である」と答える。 しょっぱなから驚く......
トム・ソーヤーの冒険 (洋販ラダーシリーズLEVEL1) (洋販ラダーシリーズ)
英語は中学生1年ぐらいで余裕で読めると思います。(たぶん??) 自分は中学の時1度も授業を受けてませんがコツさえわかれば誰でも読めるかと思います 4回も読んだ洋書は初めてですね。 ぜひ今から洋書を読......
ハックルベリ・フィンの冒険―トウェイン完訳コレクション (角川文庫)
ミシシッピの川面をゆっくりと流れる筏での豊かな生活に魅了されながら、ハックの真摯さに感情移入しっぱなしで、胸いっぱいに。 どうして素晴らしい小説というのは古さを感じさせないのだろう、と改めて思う一......
トム・ソーヤの冒険
息子の、確か9歳のバースデイプレゼントにしました。 この本をきっかけに、読書好きの人間に育ちましたよ。ギャングエイジの少年が、空想の翼を羽ばたかせて読むのに、最適の本だと思います。...
不思議な少年 (岩波文庫)
中世ヨーロッパの、(半ば強制されて)神を慕う民が生きるそれなりに平和な農村に、 天使と名乗るが悪魔にしか見えない少年が突然現れ、居合わせた村の少年たちと 不思議な絆を紡いでいく。 彼はあまりにも非......
トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫)
この作品は言うまでもなく世界的な名作であり、古典に属する傑作である。男はトム・ソーヤーが好きである。トム・ソーヤーの元気で、空想好きで、悪戯好きで、純情さは大人となって振り返った少年時への憧憬なのだ......
トム・ソーヤーの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)
初めて完読しました!トムソーヤー!! 初期のアメリカ、ミシシッピ川沿岸の町に住む悪ガキトムの物語。 とにかく、トムはじっとしていない。 いつも楽しいことを探してる。私も子供の頃はそうだった......
トム・ソーヤーの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
初めて完読しました!トムソーヤー!! 初期のアメリカ、ミシシッピ川沿岸の町に住む悪ガキトムの物語。 とにかく、トムはじっとしていない。 いつも楽しいことを探してる。私も子供の頃はそうだった......
ハックルベリー・フィンの冒険 (洋販ラダーシリーズ)
やさしい英語で書いてあってよみやすいです。小さいころに読んだ、日本語で書かれている本とはまた違ったアドベンチャーを大人になってから味わえる本です...
ハックルベリイ・フィンの冒険 (新潮文庫)
「トム・ソーヤーの冒険」で大金を手に入れて、ダグラス未亡人に世話になることになったハックルベリー・フィンの冒険の物語。 前半部〜中盤部では「宿根」や「詐欺師」などの「大人」の汚さというようなものに......
王子と乞食 (岩波文庫 赤 311-2)
まず極端な組合せに目を引いて手に取った。この「落差」のインパクト と言えば、「セーラー服と機関銃」「美女と野獣」等が思い浮かぶ。 こうゆう話は、奇抜なインパクトと現実味のある構成をいかに両立 さ......
トム=ソーヤーの探偵 (講談社 青い鳥文庫)
殺人容疑をかけられたサイラスおじさんを救うため、トムが法廷で大活躍! 『ハックルベリ・フィンの冒険』は少々難しいところがあるが、この『トム・ソーヤーの探偵』は、『トム・ソーヤーの冒険』の頃の雰囲気に......
マーク・トウェインのジャンヌ・ダルク
一緒に旅をしているような詩情。どこか、テンポの良い語りは、物語をぐんぐん進めます。私が気に入ったところは、心理的な駆け引きもあったところ。そして、愛する友がいたということ。 ジャンヌ・ダルク…甲冑を......
王子と乞食
大久保博氏の、マーク・トウェインを、集めましたねぇ。傑作だ!!!おもしろいよ。片やイギリス国王の世継ぎとして生まれ、宮殿で何一つ不自由することなく育ったエドワード6世。片やロンドンの下町の貧しい一......
終着の浜辺 (創元SF文庫)
「終着の浜辺」には原爆ドームが登場します 原爆ドームを見ると戦慄が走ります なぜでしょうか これは未来の世界を予言しているからだと言われています 記憶には二種類あって未来記憶と過去記憶です 単に記憶......
20世紀SF〈3〉1960年代・砂の檻 (河出文庫)
「20世紀SF」シリーズの中では一番面白かった。面白かったのは、以下の6編。・「月の蛾」・「銀河の<核>へ」・「イルカの流儀」・「メイルシュトレーム?」・「太陽踊り」・「コロナ」SFがパルプ雑誌向け......
J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド
バラードが様々な媒体へ提供したエッセーを集めた一冊。 一編ごとのエッセーも大変面白いのだが、 こうして纏った本として読むと、バラードの思想が明白になっていて興味深い。 70歳を越えてなお、現役の作......
コンクリート・アイランド
いわゆる、三部作の頂点に位置する作品と言えます。長らく廃版になっていましたが、ファンには待望の復刊でしょう。内容的には「起こりえる、十分起こりえる話」です。SFというよりも、サスペンスに入るでしょう......
ヴァーミリオン・サンズ (ハヤカワ文庫SF)
退廃/熱情/美しさ/哀しさ/興奮/倦怠... 全てに溢れた 永遠の未来都市ヴァーミリオン・サンズで繰り広げられる物語。これを読まずにSFを語るなかれ。 最高のSF文学の一つ。 バラード自身が『......
第三次世界大戦秘史 (福武文庫)
優れた作家の想像力や、そこから生み出された「作品」は、時代を超えた「普遍性」を持つものだが、この短編集は、まさにその普遍性を持っているように思える。手に入れる機会があれば是非…読む価値はあると思い......
コカイン・ナイト (新潮文庫)
本書は今までのバラードの翻訳書の中で最高の出来だろう。 読みおえたらすぐ最初から読みなおしてもらいたい。書きだしの描写はバラードの中でも良いものだと思っていたが、結末を読んだすぐ後に読みなおすと......
夢幻会社 (創元SF文庫)
ネガティブな意味でニューエイジ思想的なラストを迎えることの多いSF小説というジャンルであるが、この作品はぎりぎりやばいところまでいっているけれども駄作になるのをまぬがれ傑作になった感じがする。妄想狂......
ウォー・フィーバー―戦争熱
高齢のレーガン大統領の身体・精神機能情報がリアルタイムでメディアを埋め尽くす異様な状況下,米ソの核戦争が勃発?交戦情報は断片に埋もれ,大統領の身体反応で緊迫度を読み取るほか全容はわからない。常軌を......
コカイン・ナイト
バラードのファンなら必読の傑作です。緻密な構成ながらそれを感じさせる事なく陶酔感とカオスに向かわせるバラードならではの手法がさらに洗練されて来ています。 久々の本格的なバラードの長篇である。「病理社......
スーパー・カンヌ
前作「コカイン・ナイト」では登場人物に饒舌に喋らせていたバラードの社会病理学的思想テーマが、本作ではもっと小説の文脈に溶かし込まれており、作品としての完成度が高い。 情景描写や細かい小道具に多くのペ......
殺す (海外文学セレクション)
32人の大人が一斉に殺戮され、13人の子供が行方不明、という大上段をぶち上げたはよいが、プロットがシンプルすぎて推理の深みもなければ事件の鍵となる子供の描写も浅い。アンファンテリブルを書きたければ背......
ザ・ベスト・オブ・バラード (ちくま文庫)
7作の短編のうち、1作しか宇宙空間が出てこないし、主題にしても精神的なものや時間・空間そのものに関わるような内的なものが多った。ただ、とはいってもSF特有のあってるかどうかわからないような科学やいく......
チボー家の人々 (1) (白水Uブックス (38))
ほかの方も書いていますが ジャックの『命をかけてきみのものになる』、その後のジャックの『R』は感動です。 これはただの青春小説ではありません。 今の世の中につながることがたくさんあります。 少し長い......
チボー家の人々 (2) (白水Uブックス (39))
問答無用を旨とする頑固親父という生き物は、数の変動こそあれ古今東西いるものだ。当巻副題の「少年園」とは、かの頑固親父の名を冠し、外観は刑務所を思わせ、内部で何が行われているかも不明な少年矯正施設で......
チボー家の人々 (3) (白水Uブックス (40))
美しい季節とは恋の季節でもある。登場人物たちはそれぞれに恋をする。欲望充足型、ひと目惚れ型、純愛型、受動型・・・。その姿勢の差は冒頭部のある書物を巡って既に顕著である。ある者はそれによって道徳律を......
チボー家の人々 (4) (白水Uブックス (41))
浮気者の夫の元愛人たちが一堂に会し、嫉妬から憐れみに変わった正妻の眼差しにさらされる場面を読んだことがある。マルタン・デュ・ガールと同じフランス人作家の手になる作品であった。この種の男女の組み合わ......
チボー家の人々 (5) (白水Uブックス (42))
いわゆる’フリーター’の増加を懸念する人がいる。「自分探し」という言葉も流行した。一体、職業とは人の心の在り方を規定するものだろうか。 本巻は医師という職業が幸運にも天職となった人物を中心に展開す......
チボー家の人々 (6) (白水Uブックス (43))
発見されたのがその人の死後何日も経ての偶然だった、という話は今日珍しくない。安否を気に懸けてくれる人がいるなら、果報と思わねば。 本巻は死を目前にしたかつての独裁者の哀しい狼狽ぶりで幕を開ける。「......
チボー家の人々 (11) (白水Uブックス (48))
痛くもない腹が微妙に痛む振りをする元為政者に付け込んで、アメリカはイラクに攻め込んだ。ハイテク兵器で手汚さずの目論見は完全にはずれ、今なお収拾がつかない。「敵国」という妄想こそ恐怖である。 本巻は......
チボー家のジャック(新装版)
この本を知るきっかけとなったのは、高野文子さんの「黄色い本」だった。「チボー家の人々」の中からジャックの行動を抜粋し、編集されている本書は、書かれる対象が一人になる事によって、若い人にも読みやすいも......
チボー家の人々 (13) (白水Uブックス (50))
予め活動時間(=寿命)を設定されたロボットが、自分の活動停止(=死)の間際に次のロボットを作る、という短編小説があった。命には必ず終わりがあると分かっていても、余命を限られた時、人間なら何をするだ......
チボー家の人々 (12) (白水Uブックス (49))
「母は強し」と聞くが、母でなくても女性は逞しい。少なくとも当巻では。男性たちの留守の間に旧別荘地を病院に変え、経営、維持、管理をするのは女性たちである。 それぞれ重傷を負い、戦線を離れた主要登場人......
チボー家の人々 (10) (白水Uブックス (47))
拙宅の8?の狭い庭で見知らぬ子供たちが鬼ごっこしている。昔の自分と重ねつつも、植えた花々を思うと落ち着かない。我ながら狭量で情けないことだ。愛国心とはその延長上にあるのだろうか。 ついにオーストリ......
チボー家の人々 (9) (白水Uブックス (46))
半径数メートルの世界での冒険(?)や、難病、記憶喪失といった随分古典的な手法で恋のドラマができるのは、今のこの国の平和気分のせいだろうか。だとすれば、めでたいことだ。 本巻は主に主人公たちの郷里を......
チボー家の人々 (8) (白水Uブックス (45))
天災の後、野生動物の死骸が少ないのは彼らが本能で予知できるからだという。翻って人類は天災の予知どころか、戦争という最大の人災さえ、未だに防ぐことができない。まるで経験から学ばないことの証左である。......
チボー家の人々 (7) (白水Uブックス (44))
小心者は大言壮語し、肩で風を切って歩く。自他を欺くためである。器が大きければ、そんなことはしない。必要がないからである。 本巻副題の人物(=「父」)の臨終の心が激しい動揺を見せるのは、彼が有徳と尊......
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